男女の剣道の違いと、剣道経験者の保護者に伝えたいことを徹底解説

過保護な保護者 剣道

 

こんにちは。

私は剣道ブロガーのKENDO KAWANOと申します。

脱サラして剣道ブロガー兼Youtuber(現在準備中)に転身しました。

詳しくはプロフィールをご覧ください。

 

 

今回は、

「男女の剣道の違いと、剣道経験者の保護者

について、取り上げていきます。

2つの話題を手短に説明していきます。

 

剣道具職人のいる店 剣道防具工房「源」

 

男女の剣道の違い

 ポイントが3つあります。 

・スピードとパワー 

・年齢層による比較 

・男性の意識 

  以上の3つです。順に解説します。

 

・スピードとパワー 

 言わずもがなですが、スピードとパワーでは圧倒的に男性優位となります。これは肉体的なものでどうしようもありません。実際に起こりえないことなので推測でしかありませんが、おそらく全日本剣道選手権大会に女子の選手が出場したとしても1回戦を勝ち上がる選手はほとんどいないと思います。残念ながらそれほどに男女のスピードとパワーには違いがあると思います。試合剣道においては理合だけではなくスピードとパワーも重要な要素となります。 

・年齢層による比較 

 私の主観によるところが大きいですが、特に高校生以下の若年層については、女子の選手の方が理合を重視しているという感覚があります。理由はやはり肉体的なところが大きいのではないでしょうか。スピードやパワーだけでは相手をねじ伏せられないので、必然的に理合=「打突の機会」をよくうかがって剣道をしているように見受けられます。逆に男性の方は若年層ほど理合よりもスピードとパワーを重視していて、年齢があがるごとに理合を重視した剣道にシフトしているといった感じです。ただし、近年女性剣士の男性化が進行している傾向が見受けられます。特に高校生以下の若年層で体格の良い選手がその利を生かしてスピードやパワーを重視した剣風を披露するケースが増えています。是非には言及しませんが、最近の傾向です。 

・男性の意識 

 これも主観によるところが大きいですが、種々の稽古会などでも感じることです。男性はやはりパワーとスピードで勝るという自負があるからか、女性に打たれることを「恥ずかしい」と思ってしまう傾向にあると思います。特に、幼少期から長年剣道を続けている剣道家の人には特にそのような傾向があるのではないでしょうか。実際に私自身も心のどこかで「女性には打たれたくない」と思っている節があるような気がします。 

 しかし本当に良い稽古をしようと思うのならば、そういった雑念を捨てて稽古に没頭すべきなのでしょう。まして昇段審査では男性と女性の区別なく審査を受けることとなります。その時に、相手が「男性だから」や「女性だから」と言い訳をしないためにも、相手の性別がどうであれお互いに対応できる状態を作るために普段の稽古い雑念を捨てて取り組むことが何より大切です 

 以上3点について解説しました。 

 ちなみに余談ですが、私は男性の中では身長が低い方なのでが、大学の1・2年生時代に女性の先輩の試合前の練習パートナーによく選ばれていました。これはもしかしたら、「剣道身長低い人あるある」かもしれません。 

少年剣道や部活動における剣道経験者の保護者

 剣道をしている子どもの家庭は一定の高い割合で保護者の方も剣道をしているという事があります。剣道経験者の保護者は道場や学校とどのように関わっていけばよいのでしょうか。私としては協力できる部分は一緒に剣道具をつけて稽古したり、場合によっては指導に加わったりしても良いと思っています。ただしその場合には注意しなければならないこともあります。この項では、剣道経験者の保護者の方へ向けての注意点を解説します。

 ポイントは4つです。

・でしゃばらない方が無難です

・頼まれても控えめに

・先生より年齢が上の場合は特に注意

・あくまでも先生ファースト

 以上の4つです。順に解説します。

 

・でしゃばらない方が無難です

 剣道経験者の保護者の方であれば、自分の子どもに自らが教えたいと思ってしまうものです。家庭内であれば好きなだけ子どもに指導してもよいでしょう(子どもは嫌がるかもしれませんが…)。しかし、子どもの道場や学校においてはあなたはあくまでもイチ保護者です。さも指導者のようにふるまってでしゃばることは避けた方がよいでしょう。特に、自分の子以外の子どもに「指導者」と認知されないままでしゃばって指導してしまうと嫌悪感すら抱かれてしまいかねず、子ども同士のトラブルに発展することもあるかもしれませんので、要注意です。

・頼まれても控えめに

 私の実体験を通して、生徒を鍛えるために元立ちは多い方がよいです。従って、先生方は剣道経験者の保護者の方を頼って一緒に指導をしてほしいと要請してくることもあるでしょう。しかし多くの場合、先生はあくまでも「元立ちを欲している」のであって、「指導者を欲しているのではない」ことをよく理解しましょう。お願いする立場上「元立ちだけお願いします」とは言えず、「一緒に指導してください」と言われるかもしれませんが、本意をくみ取ってあげることが大事です(中には剣道で高名な保護者の方に本当に指導してほしいという場合もあろうかとは思います)。

 したがって、「頼まれても控えめに」という気持ちを忘れずにお手伝いするようにしましょう。

・先生より年齢が上の場合は特に注意

 先ほどと重なる話ですが、剣道経験者の保護者の方が道場や部活動の先生よりも年上の場合はさらに注意が必要です。お互いに剣道家ですから、礼節をわきまえ「年上の方」に対して歯切れのよい言い方をできない指導者の先生もいるはずです。「ほんとうは自分のやり方は違うのに」や「そういう教え方はしないでほしいな」と思っていても年上の方にはなかなか言いづらいものです

 剣道経験者の保護者の方が先生よりも年上の場合は、先生の苦しい立場を十分理解してあげることが必要です。

・あくまでも先生ファースト

 あくまでも、道場や学校の主の指導者はその道場の先生であり学校の先生です。どんなにあなたが高名な剣道家だったとしても、それを忘れてはなりません。自分の考え方とは相容れない部分があったり、指導に違和感を感じたり(暴力等は絶対に許容してはいけません)することがあっても、基本的には我慢して種の指導者に従うようにしましょう

 もしもそれを守れずに、自分が主の働きを担おうとすれば、必ず組織内で分裂が発生します。あなたについてくる子どももあれば、そうでない子どももいるからです。そういうことが起こってしまうと、組織の運営は極めて困難になってきます。

 そうならないためにも、あくまでも「先生ファースト」を忘れないように関わっていきましょう。

まとめ

 今回は、

 「男女の剣道の違いと、剣道経験者の保護者

 について解説しました。 

 ポイントは、①試合剣道では男性優位だが、昇段審査などを見越して性別に関係なく稽古に没頭する、②先生ファーストでお手伝いしましょう、の2つです。 

 剣道の一つの終着点として無私((むし)、私心・我利・我欲・エゴなどの「自分のため」といった感情がない状態)の精神というものがあると思います。そういったことを念頭に稽古にしても道場・学校のお手伝いにしても取り組むことができればよりよいものとなりそうです。

 最後まで読んでいただきありがとうございます。次回もお楽しみに。 

 それでは。 

 

 

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