大学・高校・中学、剣道の先生の専門教科を解説

先生 剣道

 

こんにちは。

私は剣道ブロガーのKENDO KAWANOと申します。

脱サラして剣道ブロガー兼YouTuber(現在準備中)に転身しました。

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今回は、

「大学・高校・中学、剣道の先生の専門教科を解説

について、取り上げていきます。

※今回の記事は多分に私の推測と私見が入った記事となりますのであしからず。

 

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大学・高校・中学、剣道の先生の専門教科を解説

 中学校から高校・大学の剣道は、主に部活動単位で行われていることが多いです。当然学校の先生が生徒の指導に当たることになるわけですが、学校の「剣道の先生」と言っても、実は全員体育の先生というわけではありません。今回の記事では中学校・高校・大学という校種別に剣道部の先生が何の教科の先生なのかということについて解説していきます。

 項目は3つです。

 ・中学校編

 ・高校編

 ・大学編

 順に解説します。

 

中学校編

 まず、中学校の先生から解説していきます。

 はじめに結論をいえば、中学校の先生の専門教科は多岐に渡っています。具体的に教科名を挙げれば、体育・社会・数学・理科・国語・英語…つまり全教科に渡って分布しているということになります。

 もちろん絶対数を見れば保健体育の先生が一番多いのではないでしょうか。それでも、高校や大学と比べると他の教科を専門とする剣道の先生が多いのは事実だと思います。

 剣道や他の運動部の先生というと保健体育の先生と思われがちなのですが、中学校では必ずしもそうではないという所に何か理由があるのでしょうか。

 これは私の推測ですが、中学校という校種が関係しているように感じます。一般的に小学校まで地域のスポーツクラブ(剣道で言えば道場)で活動していた子どもたちは、中学生となり部活動(クラブ活動)に入部することになります。つまり、ある意味で小学校時代の経験の有無に限らず何の競技でもフラットに始められる環境がそろうということを意味します。剣道部においても同じことが起こります。むしろ学校によっては興味本位からか、剣道部に大量の初心者が入部してくるなんていうこともあると聞いたことがあります。このことからわかることは、中学校の先生は初心者から経験者まで幅広い層に指導しなければならない=全体の指導のレベルとしては初歩的指導内容に配慮した指導をする必要に迫られることになるということです。そしてこれも私の推測ですが、体育大学や体育学部などを出てバリバリに剣道の指導をしたいと考える人の中には、なるべく専門的な(高難易度な)指導をしたいと思う人が多いのではないでしょうか。逆に非体育系学部出身者の教員の中には、初心者などに広く剣道を指導したいと考える人も多くいるのではないでしょうか。というわけで、初心者と接する機会の多い中学校の剣道部の先生は保健体育の先生のみならず、他教科の先生が多く分布しているのではないでしょうか。

 

高校編

 高校スポーツは甲子園などに代表されるようにスポーツ年齢階層における一種の花形的存在です。高校入試にはスポーツ推薦という制度も存在しますし、高校年代になると、スポーツのために親元を離れて遠く都道府県外の学校に越境入学するという生徒も急増します。当然競技レベルにおいては、中学校年代と比べ物にならないほどに向上し、選手の本気度も一層増してきます。

 こうなってくると、部活動の先生にもより専門性が求められるようになってきます。また剣道でも他の競技でも同じだと思いますが、中学校と比べて初心者が入部してくる割合は極端に低下します。これは高校では中学校の部活動経験を基礎として考えるため、中学校で経験のない競技に挑戦することをためらう生徒が多いのが原因だと思われます。また受験勉強に向けて部活動自体をしないという選択をする生徒が出てくることも原因の一つかもしれません。

 そしてレベルの高い指導をするのにもってこいの指導者は?といえば、やはり大学でスポーツを専門に学んだ人間がベストということで、保健体育の教員がメインになってくるのではないでしょうか。やはり学問としてスポーツのことを勉強して、当然剣道自体にも時間をかけて関わってきている保健体育の先生が、中学校と比べて専門性の高い高校の剣道部の先生になるということはある意味必然的といえます。

 では高校の剣道部の先生は保健体育の先生ばかりなのか?といえば、必ずしもそうではありません。絶対数としては圧倒的に保健体育が多いのですが、意外に多いのが社会の先生です。※正確には社会ではなく地理歴史・公民です。それはなぜかというと、大学剣道に理由があると考えられます。

 大学剣道界で有名な大学を2つのグループに分けて挙げてみましょう。

 グループ1

 国士舘大学、筑波大学、日本体育大学、国際武道大学、東海大学、大阪体育大学、鹿屋体育大学

 グループ2

 中央大学、明治大学、法政大学、早稲田大学、慶応大学、専修大学、同志社大学、立命館大学、関西大学

 ざっと挙げてみましたが(適当に書いただけで漏れがあると思います。悪意はありません>_<)、グループ1とグループ2の違いがわかりますでしょうか?

 正解は、1は体育系の大学、2は総合系の大学というグループ分けになります(早稲田大学などは体育系の学部もありますが…)。

 体育系の大学(学部)を卒業すれば同時に保健体育の教員免許取得が可能ですが、総合系の大学(学部)を卒業しても保健体育の免許は取得できません。その代わりに政治学部や経済学部、経営学部や商学部といった、よく総合大学に設置されている学部では社会の免許取得が可能です。従って、先ほど例に挙げた有名総合大学で活躍した選手が、剣道への情熱を継続して学校の先生になろうと思った場合に彼らがなれるのは社会の先生なのです。そうやって保健体育の先生が圧倒的多数を占める高校の剣道の先生の中に、少数ながら社会の先生が混在している現象が起こっています。

 もちろん、他に理科や英語の先生などもっと他の教科の先生もいますが、中学校と比べると比率的には下がるのではないでしょうか。

 このように、高校の先生たちの専門教科の分布は、圧倒的多数を保健体育が占め、二番手を社会、少数ながらその他の教科という分布になっているということになります。

 

大学編

 最後に大学編です。大学の剣道の先生は基本的に体育の先生でしょう。

 理由は簡単です。大学の先生、つまりは准教授や教授の先生は学問研究が主たる業務になってくると考えられます。例えば、言語学の研究をしながら剣道を指導することや、史学を研究しながら剣道の指導をすることは極めて難しいと言わざるを得ません。それならば、学問として体育、この場合は剣道を研究する一環として学生へ剣道を指導するという体制が最もしっくりくるものだと思われます。

 従って、大学の剣道の先生は基本的に体育の先生が多いのではないでしょうか。

 ちなみに総合大学などでは、学校内に形式的な管理者(部長など)はいるものの実質的な指導はそれぞれの学校のOB・OGが行っているというパターンもあります。この場合OB・OGは企業人であることが多く、学校内部の人間ではありません。剣道部から依頼を受けて外部指導者として監督などの業務を行うという形式となります。また、多くの学校では高名な八段の先生を師範に迎えて指導を仰ぐということもあります。場合によっては、師範が実質的に監督の業務を行い指導を取り仕切る場合もあるようです。

 大学の先生(教授)は、中学校や高校と比べてその地位につくこと自体が長い道のりであり難しいこととなりますので、学外の人間が監督やコーチを担当するということも多いということですね。

 

まとめ

 今回は、

 「大学・高校・中学、剣道の先生の専門教科

 について解説しました。 

 ポイントは、「中学校は教科が多岐に渡る」、「高校は圧倒的に体育、次に社会」、「大学は体育の先生とOB監督」となります 

 私は関東の総合大学出身なので学生時代の監督はOBの先輩でした。なので監督に対しての呼び方は〇〇先輩という呼称でした。呼び方のせいなのかあまり監督という感じではなく先輩という感じで親近感があった気がします。その代わりに師範である恩師がべらぼーに恐かったのは、今となってはよい思い出です。

 

 最後まで読んでいただきありがとうございます。次回もお楽しみに。 

 それでは。 

 

 

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