こんにちは。
私は剣道ブロガーのKENDO KAWANOと申します。
脱サラして剣道ブロガー兼Youtuber(現在準備中)に転身しました。
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今回は、
「剣道の道場選びは高段者の道場をお勧めする理由」
について、取り上げていきます。
剣道の道場選びは高段者の道場をお勧めする理由
私がもし、知人にオススメの道場を教えてほしいと言われたら、ズバリ「八段の先生がいらっしゃる道場」をお勧めします。
理由はとてもシンプルで、剣道の指導者というのは本来は剣道八段を指しているからです。
こういう風に書くと、「八段以外にも先生はたくさんいるじゃないか!」と言われそうなのですが、では、その理由を解説していきます。
まず前提として、剣道の道場を設立したり、剣道を指導したりすることに免許や資格は必要ありません。段位があっても、段位がなくても道場を建てることができますし、指導することができます。
しかし、それと相反するかのように、剣道には「流派」というものが存在しません。というよりも、戦国時代や江戸時代などに勃興したさまざまな流派を一つにまとめたものを全日本剣道連盟は剣道といっています。それは何を意味するかといえば、剣道の作法や稽古法や形は基本的に全剣連の定めた方式に則って指導しなければなりません。
「誰でも教えることができるのに、流派がなく決まった方式に則って指導しなければならない」
それを全国津々浦々で実現するためには、全国の要所要所に全剣連の指導法や諸々を伝道する役割を受け持つ人材が必要となります。それこそが「剣道八段の役割」なのです。
剣道八段といえば、合格率1%以下の超難関の審査をくぐり抜けた人だけに与えられる段位ですので、日本全国のすべての道場に八段の先生が在籍するということは不可能なことです。その代わりに、全剣連は、色々な職種や地域と連携して「講習会」を開催しています。
例えば、各都道府県で毎年(2019年からイレギュラーに変更)開催される「全剣連派遣講師による剣道講習会」では、全剣連から派遣された剣道八段の講師が各都道府県の有段者や指導者に対して、指導法や審判法、日本剣道形などを指導するといった取り組みを行っています。
このように、いわば「先生の先生」といった役割を担う「剣道八段」こそが、本当の指導者というわけです。
そして、願わくは自分の住んでいる地域の道場に剣道八段の先生が指導している道場があれば、「その道場を選ばない訳はない!」、ですよね??
これが、私が「剣道の道場選びは高段者の道場をお勧めする理由」です(高段者というよりも八段ですが…ただし、八段でなくてもやはり四段や五段よりも七段の先生に習った方が良いと思います)。
道場の探し方
では次に、高段者の先生が指導する道場の探し方について解説します。
しかし、これはすごく簡単です。大きく分けて2つの方法があります。
1つ目。
各都道府県剣道連盟のHPより道場紹介のページを検索→指導者名や段位・称号を確認!
これだけです。もし、知っている道場が初めからある場合は道場自体のHPを検索してみるのもいいかもしれません。最近はHPを持っている道場も出てきています。そして、気になる道場があれば連絡先を確認して電話すればOKです。
2つ目。
試合会場などで情報収集。あるいは、飛び込みで道場見学!
ネットで検索→電話、以外の方法では、直接情報を仕入れるという方法があります。剣道の試合会場に行き、気になる道場の保護者の人や先生に直接話しかけて聞く。という方法です。あるいは、近くの道場へ飛び込みで見学させてほしいと訪ねる方法もあります。
このように関係者から直接話を聞く場合は、自分から積極的に話を聞き出したほうがよいと思います。なぜなら、道場の先生が自ら「私は八段ですから」などと言わないケースもあるかもしれないからです。知りたい情報はしっかりと聞いたうえで、入門するかしないかを判断すると良いでしょう。
都道府県によっては、八段の先生が都道府県全体でも片手で数えるほどの人数しかいない場合もあります。その場合は、先ほどと同じで七段の先生を探すのが良いでしょう!
高段者の道場をお勧めしない場合
最後に、高段者の先生が指導する道場をお勧めしない場合について解説します。
はっきり言って、私が高段者の先生が指導する道場をお勧めしないことはないのですが、強いて言うなら、強いて言うなら、の話だと思って読んでください。
強いて言うなら、こういう人は高段者の道場はお勧めしません。
「とにかく、試合に勝てさえすればあとは何でもいい!」
という人です。
この考え方は非常に危険なのですが(なぜならその考え方が剣道の伝統文化的側面を損なうことにつながりかねないからです)、しかし、この記事を読んでいる人に、「試合に勝つことをとにかく最優先したい」人がいるのであれば、別の道場の選び方をする必要があります。
方法は1つです。
各都道府県剣道連盟や特定の道場のHPを検索して、大会結果を見る→いつも上位入賞している道場を選ぶ!
方法としてはこれだけです。勝ちたければ、勝つことに特化している道場を選べばいいという理屈です。ただし、そこに高段者の指導者が必ずいるとは限りません。「剣道の試合に勝つ」ということと、「正しい剣道を教える」ということを両立することは極めて困難を伴うものです。高段者=強い道場というわけではありません。理想でいえば、「指導する先生が高段者で試合でも上位進出している」道場が最適ですし、実際にそのような道場も少なからず存在します。しかし、繰り返しますが、高段者=強い道場とは限りません。
個人的には、試合に勝つことに特化した道場を選ぶことはお勧めしません。
それよりも、ハードに稽古をして、基礎をカラダに叩き込んでくれるような道場を選んだ方が、将来的には役にたつのではないでしょうか!
剣道の理念的にも、正解は後者です。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は、道場を選ぶ方法について解説してみました。
・剣道を正しく真剣に学びたい→高段者の道場を選ぶべきでしょう!
・剣道の試合に勝つことしか興味がない→いつも試合で勝っている道場を選ぶしかないかな?
の2パターンです。参考にしてください。
今後もこういった記事を量産していく予定です。(痒い所に手が届く話題を提供します!)
よかったらまたご覧ください。
それでは。
剣道具職人のいる店 剣道防具工房「源」
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