こんにちは。
私は剣道ブロガーのKENDO KAWANOと申します。
脱サラして剣道ブロガー兼Youtuber(現在準備中)に転身しました。
詳しくはプロフィールをご覧ください。
今回は、「剣道で進路選択に迷う中高生や保護者の方へ」
について、取り上げていきます。
剣道を高校や大学でも頑張って続けていきたいと思っている人へ向けてアドバイスの意味を込めて記事を書きたいと思います。
剣道で進路選択に迷う中高生や保護者の方へ
剣道で進路選択に迷う中高生や保護者の方へという記事を執筆するにあたり、3つの項目に分けて解説していきたいと思います。3つの項目とは、
①卒業後を想像する
②進路選択のパターン別フローを考える
③進学先の実績や雰囲気を調べる
になります。
ひとつずつ解説します。
卒業後を想像する
中学生なら高校、高校生なら大学に進学するわけですが、進学先を選択する際にまず行ってほしいことは、その「高校や大学を卒業した後の自分を想像する」ということです。
つまり、自分の性格や嗜好などから将来の目標や夢というものがあると思います。その目標の実現に向けて、自分が選んだ高校や大学が最適かどうかということをはじめに考えるべきだということです。
単に、「強い」や「先輩が在籍している」という理由だけで進路選択をするべきではありません。その学校に進学した場合、卒業後に自分の希望の進路が実現できるのかどうか、が進路選択の重要な要素になるべきです。
もし仮に、自分が選ぼうとしている進路先が「強い」学校だったとしても、また「先輩が在籍する」学校だったとしても、自分の希望する進路が実現しそうにない場合は、その進学先を「選ばない」ことを私はオススメします。
確かに現在は多様性の時代ですし、どの学校に行ったからどの就職先(進学先)には進めないと100%言いきることはできないかもしれません。しかし、やはり将来の目標に照らし合わせたとき、必ず向き不向きがそれぞれの学校にあるはずです。
進路選択のパターン別フローを考える
ここで、「卒業後を想像する」という先ほどの方針を念頭においた進路選択のパターン別フローを提示します。
(高校から就職までのイメージです。中学校から高校までは記事を読んで想像お願いします。)
A 剣道強豪高校 → 剣道を利用して大学進学 → 剣道を利用して就職
B 剣道強豪高校 → 剣道を利用して大学進学 → 自力で就職
C 剣道強豪高校(進学校) → 剣道を利用して大学進学 → 剣道を利用して就職
D 剣道強豪高校(進学校) → 剣道を利用して大学進学 → 自力で就職
E 剣道強豪高校(進学校) → 筆記試験で大学進学 → 自力で就職
F 剣道強豪高校(進学校) → 筆記試験で大学進学 → 剣道を利用して就職
G 剣道強豪高校 → 剣道を利用して就職
H 剣道強豪高校 → 自力で就職
少し多いですが、順に解説していきます。
A剣道強豪高校 → 剣道を利用して大学進学 → 剣道を利用して就職
剣道で進路選択を迷っているわけですから、剣道強豪校へ進学するということは前提となります。そのうえで、まずは「大学に進学したい」場合について話します。あなたが(あるいは家族が)大学へ進学したいと思っている場合、剣道を利用して大学進学することができます。いわゆる「剣道推薦」や「スポーツ推薦」が存在する大学への進学です。
ただし、剣道推薦がある学校は限られていますし、その高校と付き合いがあるかないかによっても行ける大学の幅が決まってくる場合がありますので、その点をよく考えて自分が進学する高校を検討してください。
その際に注意していただきたいことは、その高校から進学できる大学が、「自分の希望の就職先へつながる大学かどうか」ということです。くどいようですが、大切なことなので繰り返し説明しておきます。希望の進路へつながらない大学への進学は「無意味」な可能性があります。特に、大学卒業時に剣道を利用して就職しようと考えている人にとっては、その大学からどの企業に就職しているのかということまで事前に調べておいて、そこまで考えてから進学先を選ぶことをオススメします。
B 剣道強豪高校 → 剣道を利用して大学進学 → 自力で就職
このパターンは、基本的にAのパターンと一緒の考え方で結構です。ただし、自力で就職する分、自分の行動力や学生時代の成果次第では、就職の幅は広がる可能性はあります。少し自由度があがりますが、自己責任なパターンです。
C 剣道強豪高校(進学校) → 剣道を利用して大学進学 → 剣道を利用して就職
このパターンは、Aのパターンと一緒ですが、学問をおろそかにしたくないという考えの方に最適です。剣道に打ち込みつつ、勉学との両立を図り、難関大学へ剣道を利用して進学します。そして剣道を利用して就職するというパターンです。就職先のイメージとしては、大手企業など民間企業がメインとなるでしょう。
D 剣道強豪高校(進学校) → 剣道を利用して大学進学 → 自力で就職
Cのパターンと基本的には同じです。自力で就職するイメージとしては、商社や士業など剣道を通じて就職しにくい職業や起業・独立を目指す人というイメージです。
E 剣道強豪高校(進学校) → 筆記試験で大学進学 → 自力で就職
剣道にも打ち込みたいが、国公立大学を中心とした難関大学へ進学したいという人向けの進路イメージです。東大・京大などの国公立大学へ剣道を利用して進学することは不可能に近いので、勉強に時間の割ける進学校へ進学することをオススメします。さらに自分の専門分野などと関連のある就職先へと自力で就職していく型となります。
F 剣道強豪高校(進学校) → 筆記試験で大学進学 → 剣道を利用して就職
このパターンも難関大学への進学を目指す人向けのイメージです。難関大学では、剣道部の人脈なども幅広く、先輩が在籍している職場などを中心に、剣道を通じて就職できる場合もあるでしょう。
G 剣道強豪高校 → 剣道を利用して就職
高校卒業後に就職を考えている人向けのパターンです。さらに、剣道を通じて就職したければ、その高校から過去にどのような職場へ就職しているのかということを事前に調べておくべきでしょう。
H 剣道強豪高校 → 自力で就職
こちらも高校卒業後に就職を目指すパターンですが、自力で就職、つまり剣道を通じた就職でない場合、その高校自体の力がかなり重要になってきます。高校によって企業からの求人が数多くある学校とそうでない学校がありますので、自分の希望する職業に関する就職に力をもった学校を選択する必要があります。
以上の8パターンです。
おそらく、この8パターンで大体の考え方は網羅できていると思います。剣道強豪校といっても、1日に4・5時間練習時間をとる剣道一直線型強豪校から、1日2時間から長くても3時間の練習時間で学業との両立型強豪校と、ひとえに強豪校といってもその形態はさまざまです。ただ単に、「強いから」とか「先輩がいるから」、あるいは「友達が行くから」という理由だけではなく、自分の性格や自分が高校で何をしたいのか、そして大学で何がしたいのか、最終的にどういった就職先へ進みたいのか、ということを具体的に想像して進路選択をすることをオススメします。
進学先の実績や雰囲気を調べる
最後に、進学先の実績や雰囲気を調べる方法について解説します。
まず1つ目は、ホームページです。最近は高校や大学の部単位でホームページをもっている学校も多くありますので、そこからの情報収集は大事になってくると思います。ただ、私がいろいろな学校のホームページを閲覧して思うことは、特に高校に多いのですが、更新頻度があまり多くない学校も多いです。なので、大体の雰囲気を知るというぐらいの気持ちで検索してみるとよいかもしれません。
2つ目は、各都道府県の剣道連盟のホームページや高体連剣道専門部のホームページ、インターネット掲示板などです。各剣道連盟や高体連、掲示板には詳細に試合結果が掲載されています。戦力の分析にも活用できますし、自分が関心を寄せている学校の詳しい試合の勝ち負けやレベルを知ることができますので是非検索してみてください。
※ちなみに、一番有名な掲示板は「いちに会」だと思います。
3つ目は、SNSです。学校によってはホームページは持っていないが、監督さんがSNSを利用して情報発信をしていたり、場合によっては部員が個人的に情報発信をしていたりする場合があります。SNSはホームページに比べてリラックスして投稿する傾向がありますので、意外と「素」の部分が垣間見れてリアルにその学校の雰囲気が想像できるかもしれません。
4つ目は、直接見学や体験に行くことです。「百聞は一見に如かず」といいますが、自分で直接施設を見たり、話しを聞いたり、稽古を見たり、稽古に参加したりすることでしか得られない感覚というものがあると思います。進路選択に迷ったら、最終的には直接話を聞いてみることをオススメします。
最後に、これは「オススメできない」という情報収集の方法をお知らせします。
それは、「口コミ」です。もちろん、ある程度は「口コミ」の情報も有益かとは思うのですが、人づてに聞いた話はどうも脚色が入っている場合が多いような気がします。枝葉の付いたというか、大げさにされたというか、そんな感じがします。場合によっては、恣意的に悪い噂を流している人さえいるかもしれません。ですから、人から聞いた話をすべて鵜呑みにして進路選択をすることは控えた方が良いでしょう。
まとめ
今回は、
「剣道で進路選択に迷う中高生や保護者の方へ」
について解説しました。
ポイントは、①卒業後を想像する、②進路選択のパターン別フローを考える、③進学先の実績や雰囲気を調べる、の3つです。
剣道強豪校に進学したいと思っているあなたは、「剣道が強い」や「知り合いがいる」というだけの理由で進学先を決めるべきではありません。自分の性格や卒業後の進路、将来の目標を見据えて、この学校が本当にあっているのかどうか、について真剣に考えてから進路選択をすることをオススメします。この記事があなたの進路選択に少しでも役立てば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。次回もお楽しみに。
それでは。
剣道具職人のいる店 剣道防具工房「源」
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