


こんにちは。
私は剣道ブロガーのKENDO KAWANOと申します。
脱サラして剣道ブロガー兼Youtuber(現在準備中)に転身しました。
詳しくはプロフィールをご覧ください。
今回は、
「剣道で不信感を抱かれる審判とは?」
について、取り上げていきます。
今回の記事は、「最近あまり剣道してなかったけど久しぶりに審判を頼まれた」という人や、「高校・大学を卒業して初めて一般の大会で審判をすることになった」という人が読むとかなり有益です。
剣道で不信感を抱かれる審判とは?
剣道で不信感を持たれる審判とは、まず有効打突の判定が明らかにおかしい審判です。これについては、稽古することと、審判することでしか、基本的には解決方法がありません。(とはいえ、有効打突とは何かということを具体的に頭に入れていれば判定がしやすくなるはずです。後日ブログに書きます)
【追記】有効打突に関する記事を書きましたので、こちらも併せてご覧ください。
しかし、実は有効打突の判定と同じくらい不信感を持たれてしまうのが、所作がわかっていない審判です。今回の記事では、どのような所作がわかっていれば、立派な審判と思ってもらえるかのポイントについて、超基本から解説します。
①3人の審判員が試合場に入る所作
②副審が定位置に着くときの所作
③旗の保持の仕方・広げ方巻き方
④旗の表示の仕方
⑤宣告の仕方
⑥3人の審判員が試合場から出るときの所作
以上6つのポイントについて、徹底解説します。
3人の審判が試合場に入る所作
まず、3名の審判員が試合場に入る前、つまり、前の試合が行われているときのことから説明します。
前の試合が行われているとき、次の審判員は次回審判席に座ります。そしてその際、審判旗の保持の仕方を揃えることに注意してください。つまり、3名の審判が同じ持ち方をしてください。
基本的には、膝の上に横向きにして置くと思いますが、右向きに置くのか、それとも左向きに置くのかを3名で揃えて保持してください。
※試合によっては、席数の関係で次回審判席が準備されていない場合があります。その場合は、自分の審判席で端正に座っておくことを心がけてください。
次に、前の試合が終わったら、どのように次の審判員に交代するかを説明します。簡単です。
前の試合が終わったら、前の試合の3名の審判員が審判席に戻ってきます。
その3名の審判員が戻ってきて、着席してから次の審判員が入場するのではなく、前の審判員と入れ替わる形で入場してください。つまり、前の審判員の退場と同時に次の審判員の入場が行われる感じです。その際、主審の方が声をかけて右足から出ていくのか、左足から出ていくのかを揃えます。
※試合の進行によっては、1試合ごとに区切って試合を行う場合があります。その際は前の審判員が戻ってきてから、頃合いをみて入場します。また、団体戦の礼を前の試合の終わりの礼と、次の試合の始めの礼を同時に行う場合があります。その場合は、前の審判員が試合場に待機したまま、次の審判員が前の審判員の真後ろに並ぶことになります。
そして、試合場の中央まで到達したら、主審の方の掛け声(「前」や「入ります」など)で試合場内に入っていきます。
※よく、試合場に入るときに「礼」と言われる方がいらっしゃいますが、不要です。
副審が定位置に着くときの所作
団体戦では相互の礼が済んだら、個人戦では審判員が試合場内に入ったら、副審が所定の位置に移動します。
その際、開始線の内側を通ることを忘れないでください。審判員は試合中に、基本的に二等辺三角形のカタチをつくります。その基本のカタチが最初の位置になりますので、開始線の外側を通って移動してしまうと、正三角形気味になってしまいます。ここは、かなり不信感を持たれるポイントです。
また、定位置に到着したら、内回りで自然に主審の方に向きなおります。
※以前は、「回れ右」をして主審の方に向くようになっていましたが、現在は違います。
ちなみに、試合場の境界線から審判員の定位置までの距離は約1メートルです。ただし、試合場の1辺の長さも9メートルから11メートルと幅がありますので、ケースバイケースで位置取りをしても良いのではないかと思います。
旗の保持の仕方・広げ方巻き方
旗の保持の仕方も不信感を持たれるポイントになります。
審判旗は、「体側」に保持します。「体側」とは「カラダの横」です。よく、ズボンのつなぎ目あたりという言い方をされます。そのあたりで、斜めになることなく真っ直ぐに保持します。
審判旗を開いているときも、巻いているときも、「人差し指」ないし「人差し指と中指」を立てておくと真っ直ぐに保持することができます。
それから、審判旗を保持した際、柄の部分が掌(たなごころ〔てのひら〕)からはみ出さないように意識します。
※柄がはみ出していると非常に見苦しく、不信感を持たれる決定的な原因になってしまいます。
旗の表示の仕方
試合が始まったら、有効打突や反則の判定をしなければなりません。その際、表示の仕方にもルールがあります。
まず、有効打突・判定・勝敗の表示です。
「旗を斜め上方にあげる」ことになっていますが、厳密には、「カラダの真横上方に45度」あげます。
つまり、カラダの前方や後方に審判旗が向かないように意識する必要があります。
次に、引き分け・中止・合議の表示です。
共通する部分として全て「真上」にあげるということと、「手を伸ばす」ということです。
有効打突などと同じで、カラダの前方で表示をすることがないように意識する必要があります。
※特に学生などが審判するときには、手を曲げて表示をするのをよく見かけます。非常にだらしなく見られますので、注意が必要です。
宣告の仕方
宣告の仕方は、1点だけ要注意なものがあります。
選手が反則をした際、旗の表示をした後に、主審が「反則1回」あるいは「反則2回」という宣告をするのですが、その際に、「指」で「1回」もしくは「2回」と示します。あくまでも回数を示しているということを意識してください。
間違えて選手の顔を指さすポーズをしている方をよく見かけます。
これは、国際的に種々な問題を引き起こします。人の顔に指さすことを無礼とする文化があることを失念してはいけません。日本の剣道自体に不信感を持たれるポイントになります。
それから、本当に基本中の基本ですが、「止め」や「始め」や「面あり」などの宣告は、「明瞭に」「大きく」「威厳をもって」行うことを意識してください。
3人の審判員が試合場から出るときの所作
団体戦であれば大将の試合、個人戦であれば所定の試合数が終わったら、3名の審判員は旗を巻きます。この時、縦巻きにするか横巻にするかは3名の審判で申し合わせておく必要があります。
旗を巻き終わったら、副審の2名息を合わせて、開始線の内側を通り主審の横に移動します。主審の横に到着した際は、回れ右をせずに自然に向き直ります。
団体戦であれば相互の礼、個人戦であれば審判員3名での礼が終わったら、試合場から退場します。
その際、主審の方が「左向け左、前へ進め」などの号令をかけ左を向くタイミング、前へ進む歩調をそろえるようにします。当然、右足から出るか、左足から出るかを統一します。
まとめ
今回は、「剣道で不信感を抱かれる審判とは?」について解説していきました。
「不信感をもたせないためのポイント」は、①3人の審判員が試合場に入る所作、②副審が定位置に着くときの所作、③旗の保持の仕方・広げ方巻き方、④旗の表示の仕方、⑤宣告の仕方、⑥3人の審判員が試合場から出るときの所作の6つです。
まだまだ審判について書きたいことは山のようにありますが、基本中の基本ということでこの辺にします。冒頭に書きましたが、有効打突の見極めについても、ポイント解説記事を書こうと思っていますので、今後もチェックお願いします。
それでは。
【追記】有効打突に関する記事はこちらです↓↓



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