剣道と頭脳の関係について考える

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こんにちは。

私は剣道ブロガーのKENDO KAWANOと申します。

脱サラして剣道ブロガー兼YouTuber(現在準備中)に転身しました。

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今回は、

「剣道と頭脳の関係について考える

について、取り上げていきます。

 

 

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剣道と頭脳の関係について考える

 剣道を長年続けている人は、一度は考えたことがありませんか?

 剣道は「頭が良い人の方が強くなるのだろうか?それとも頭は悪くても練習さえしていれば強くなるのだろうか?」という疑問についてです。

 この記事では、剣道と頭脳の関係について解説していきます。

 項目は2つです。

 ・剣道と頭脳は関係あるが、学校の成績が全てではない

  ・問題解決力が最重要

 順に解説します。

 

剣道と頭脳は関係あるが、学校の成績が全てではない

 あらゆるスポーツがそうであるように、全く頭脳(知能)を働かせずに済むというようなスポーツはありません。やはり剣道にもそれは当てはまり、頭脳を働かせて相手と対峙できる選手であるほど競技力が高くなる傾向にあるといってよいと思います。

 剣道の場合どのような時に頭脳を使うのかというと、例えば「読み」や「かけ引き」というものに代表されるのではないでしょうか。もちろん普段の稽古においても頭脳は必要でしょうが、一番わかりやすいのは試合です。試合では〇〇分間三本勝負という条件の中で、目の前の相手の特徴をつかみ、相手を揺さぶり、虚をついて試合を制さなくてはならないのです。そのためには「洞察力」・「思考力」・「分析力」その他の知的能力が必要となってきます。

 もう少し踏み込んでいえば、試合をする相手の得意技は面なのか小手なのか胴なのか、動きの癖(こういう動きをしたときはこの技を出すなど)はあるのかないのか、疲労度はどうなのか、現在狙っている技は何なのか、自分の持ち技と相手の持ち技の相性は良いのか悪いのか、さらには自分のリーチと相手のリーチの比較や団体戦であれば現在の勝者数や本数なども加味して考えを巡らせなければなりません。

 また、日常の稽古においても頭脳は大事な存在になってきます。それは稽古の質に大きく関わってくることになるからです。例えば「切り返し」となったときに、「振りかぶった剣先の角度」「手首の返し」「打突の冴え」「スピード」「足運び」といったポイントを意識して稽古をする場合と、号令がかかったら何も考えずに規定の回数を終えるだけの稽古の場合では稽古の質が大きく異なることになります。そういった稽古の質の差が重なっていき地力の差となって表れてくるのです。

 このように、剣道と頭脳にははっきりとした関係があり、頭脳を働かせる方が何も考えずに稽古や試合をするよりも実力がついたり試合に勝ったりする確率は高いでしょう。しかしながら、これは必ずしも学校の成績と一致するものとは限りません。たとえ学校の成績が良くない子であっても、上に挙げたような能力が備わっていれば剣道は強くなるといえます。ただし、そのようなことができる子ならば、学校の成績も手を抜かずにやれば上がっていくような気もしますが…。それから強いて言えば、学校の勉強でも本を読むことでも将棋をすることでもよいのですが、そういった知的活動によって想像力や論理的思考力を高めるという意味においては勉強やその他の知的活動は、剣道をするうえでも、しないよりもした方が良いと言えるかもしれません。

 そして最後に付け加えておきます。剣道の場合机に座って学習することや何かを考えることと決定的に違うのは、実際に考えたことを身体で表現しなければならないということです。つまり思考を具現化する能力が必要だということです。それはおそらく遺伝的なものもあるでしょうし、幼少期の運動経験にも関わってくるだろうと思われますので必ずしも頭脳明晰であるからといって剣道が強くなる保証はありません。さらに剣道の場合は剣道具を身につけることや、竹刀を両手に持つことなどの身体的制約があるだけでなく稽古や試合中には激しい心拍数の上昇があり普通の思考ができる状況ではありませんので、そういった意味でも学校の勉強とも違うしただ単に頭脳や知的能力が備わっているとういだけでは剣道が強くなるわけではないということを付け加えておきます。

 

問題解決力が最重要

 この項では、「剣道で使う頭脳のうち一番重要なものは何か」ということを解説します。

 答えは、「問題解決力」です。

 どういうことか説明します。

 まずは稽古で例を挙げてみます。

 例えば、「小手を打ったら相手の突き垂れや胴に竹刀がひっかかってしまう」という悩みを抱えている選手がいたとします。この悩みの原因は表面的には「竹刀の操作」にあるように感じますが実は違います。この選手が「竹刀の操作」を意識して、小手を打った後にひっかからないように素早く竹刀を引き上げるとします。これで「竹刀がひっかかる」という悩みは解決しました。ところが視点を変えてみるとどうでしょう。もし元立ちが試合のつもりでこの選手の小手の打ち終わりの引き面を狙っていたらどうなるでしょうか。相手の胸部に竹刀がひっかかるということは、おそらくこの選手は重心がかなり前がかりになっているので小手を打った後相手に後ろに下がられて体当たりができない状況になったら、前傾して(つまり頭が若干下がった状態で)前にヨロヨロとなってしまうでしょう。つまり相手にとっては面がガラ空きでほぼ100%に近い確率で一本になる技を打てるでしょう。

 つまり「竹刀の操作」を意識しただけではこの選手の根本的な悩みの解決法にはならないということです。ではどうすればよいかといえば、この場合は足に目を向けるべきではないでしょうか。「右足の踏み込み方や左足のけりと引きつけ」このあたりを意識して重心が前にかかり過ぎないように改善することができれば、自然と竹刀も引っかからないようになるはずですし打突後も相手の動きに対応できるような重心や両足の位置をキープすることができるようになるはずです。

 このように、稽古をするうえで自分の伸ばしたい部分や改善したい部分の「根本的な解決策」を発見できるという意味での「問題解決力」が最も重要といえます

 次に試合の例を挙げます。

 例えば試合でこういった条件があるとします。「自分は面が得意」、「相手は面返し胴が得意」という条件です。この場合、自分は簡単に面を打つべきではありません。こうやって文章で読めば当たり前に感じるかもしれませんが、本番の試合となると案外これができません。「自分の得意技を信じよう」や「相手は胴を狙ってないのではないか」といった気持ちに支配されるからです。この問題の解決策としては2つほど考えられます。1つは面を打たずに他の技を打つということです。あるいは胴を打てないような場面で面を打っておいて相手に面を意識させておきながら大事な場面では打たないという作戦でもよいでしょう。他に狙う技は「突き」や「小手」などです。相手が胴を狙って手元が浮いたところを狙うという作戦になります。2つ目は時間をかけて面を狙うということです。個人戦ならば打たれない限り永遠に試合が続きますので、5分、10分と粘って粘って相手をヤキモキさせるという作戦もあります。自分と同じように相手も色々な思考を巡らせているわけで、それを逆手にとった作戦になります。5分、10分と粘られて、相手からすればもう面は打ってこないだろうと思って得意の面返し胴を諦めてしまったり、居着いてしまったりすることにつながります。そこへ自分が最後に豪快な面を放つという魂胆です。

 このように試合においても、ただ自分の得意な技を打つというような短絡的な思考ではなく、自分と相手の特徴や能力を分析して、立ちはだかる問題を解決する能力が求められるというわけです

 上の2つの例からもわかるように、稽古をするうえでも、試合をするうえでも、やはり「問題解決力」が最重要と言えそうです。

 

まとめ

 今回は、

 「剣道と頭脳の関係について考える

 について解説しました。 

 ポイントは、剣道と頭脳は関係あるが、学校の成績が全てではない」「問題解決力が最重要となります 

 子どもの頃は外で遊ぶことが好きで、スポーツが大好きでした。そして剣道が本格的になってきてからは平日も休日も剣道ばかりやっていました。その当時は、「勉強なんかしなくても、剣道だけしていればいいや」と思っていた記憶がありますし、その剣道をするにしても自分の問題点を捉えて分析して改善してという思考をもてていたような記憶は正直全くありません。しかし、今考えれば本当に強い選手たちはそういうことをやっていたのかな。などと思ったりもします。今回の記事はそういった過去の自分へのアドバイスとして書かせてもらいました。

 最後まで読んでいただきありがとうございます。次回もお楽しみに。 

 それでは。 

 

 

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