こんにちは。
私は剣道ブロガーのKENDO KAWANOと申します。
脱サラして剣道ブロガー兼Youtuber(現在準備中)に転身しました。
詳しくはプロフィールをご覧ください。
今回は、「剣道的PDCA「三磨の位」・剣道と心の平穏・自宅でできる剣道トレと道場一人稽古」
について、取り上げていきます。
3つの話題を手短に説明していきます。
剣道具職人のいる店 剣道防具工房「源」
剣道的PDCA「三磨の位」
ビジネスの現場などで、「PDCAサイクル」という言葉をよく耳にすると思います。PDCAサイクルとは、Plan(計画)・Do(実行)・Check(評価)・Action(改善)を繰り返すことによって、ビジネスを継続的に改善していく手法のことです。
「PDCAサイクル」はビジネスシーンだけではなく、教育現場や日常生活でも生かせるとの考えから日本では広く定着しています。
次に、「三磨の位」を説明します。
「三磨の位」は新陰流の伝書に書かれた教えであり、古くから伝わるものです。現在では剣道界で主にこの言葉が用いられているのではないでしょうか。「三磨」とは「習い」・「稽古」・「工夫」のことであり、それらをグルグルと車輪のように回すことを旨としています。
先生(師匠)から習ったことを稽古によって身に着け、自分なりに工夫する。そしてまた習う。この繰り返しで己を高めていくというものです。まさに「剣道版PDCAサイクル」だと言えます。
剣術の世界には古来から素晴らしい教えがたくさん残されています。剣道を通じてこういった知恵を身に着け、実践していくことで実生活がより豊かなものとなるでしょう。剣道の「人間形成」とはまさにこのようなことなのではないでしょうか。
剣道でも、日常生活でも「習い」・「稽古」「工夫」を実践していきましょう!
剣道をするから心が平穏なのか、心が平穏だから剣道をするのか問題
今剣道をしているあなたの心は平穏ですか?
答えは、人それぞれかもしれません。
剣道は元来「人間形成」を目的としているため、稽古をする中で立派な人格形成を成し遂げていくという意味においては、稽古をすることによって心の平穏がもたらされると言ってもよいのではないでしょうか。
しかし、実際はどうでしょうか?特に私自身もそうですが道半ばの未熟な修行者にとっては、
「心の平穏がなければ剣道はできない」ということもあるのではないでしょうか?
例えば仕事や学校で悩みを抱えているとき、例えば家庭で悩みを抱えているとき、例えば人間関係で悩みを抱えているとき、つまり「心が平穏でないとき」に稽古をすることが困難になることがあるのではないでしょうか。私も実際にそのような経験をしたことがありますし、我々のような未熟な修行者にとっては「心の平穏があってこその剣道」なのかもしれません。
しかしながら、こういった経験もあります。
「仕事で悩みを抱えて迷っていたが、誘われて渋々稽古へ行ったところ、先生や仲間とともに真剣に打ち込み汗を流したことで、心が晴々とし穏やかな気持ちになれた」という経験です。
自分では解決することができない悩みならば、思い切って稽古をすることによって心が晴々として穏やかな気持ちになることがあるのも事実です。
私はどちらの経験も必要なものではないかと考えていますが、もしも今私の目の前に悩みを抱え、迷っている人がいればこう言います。
「少しでも時間を作って一緒に稽古をしよう」と。
なぜならそれが「心の平穏を生む」から。
自宅でできる剣道トレと道場一人稽古
このブログを書いている現在、新型コロナウィルスの影響で全国の小・中・高校生が臨時休校になっているほか、全国各地で様々なイベントが中止され、公共施設の利用もできなくなっています。
一市民としては、この不測の事態が早く収束することを願うばかりですが、我々剣道家にとっては稽古場を失うという辛い局面に当たっている方々も多いのではないでしょうか。
今回はそんな方々に「自宅でできる剣道トレと道場一人稽古」をご紹介したいと思います。参考にしていただき少しでも剣道上達とストレス解消の助けになれば幸いです。
自宅でできる剣道トレ
・素振り
・腕立て
・腹筋
・ももあげ
・バーピー
上記の5種類の運動をサーキットトレーニング方式で行うと、短時間でかつ高強度なトレーニングが可能です。サーキットトレーニングとは違う種類の運動を連続して行うトレーニング方法です。上記の場合、1種目何秒という設定をして時間が来たら次の種目に移るというやり方です。年齢や体力に合わせて時間やセット数は自由に変更できますので子どもから大人まで取り組めるトレーニング方法です。
自宅でするとなるとどうしても素振りに偏ってしまいがちですが、本当の稽古は全身運動なので、自宅で一生懸命に素振りをしていざ稽古に行ったら体が思うように動かないということはありがちな話です。そういったことを防ぐためにも素振り以外の特に体を大きく動かすメニューを入れることを心がけて考案しました。
5種目のなかで「バーピー」という種目ですが、「立った状態からしゃがみ、両手をついて両足を後ろに伸ばして腕立て伏せの伏せのような姿勢を取り、再度しゃがんだ状態をとり、立ち上がる」といった動き(要は立つ、うつぶせで寝る)を繰り返す運動のことです。※イメージが湧かない方はGoogleやYahooなどで調べてみてください。
下に一連の流れを記載します。
素振り(木刀で正面素振り)20秒
→10秒休憩
→腕立て20秒
→10秒休憩
→腹筋20秒
→10秒休憩
→ももあげ20秒
→10秒休憩
→バーピー20秒
→10秒休憩
→素振り(竹刀で左右面〔切り返しの要領で速く〕)
これで1セットになります。先ほども言った通り、時間やセット数は(もしくは内容も)各自で自由に設定できます。
ポイントとして、素振りを2種類入れていることがあげられます。できれば重たい素振り用木刀などでの素振りと、普通の竹刀あるいは軽めの竹刀で早素振りや左右素振り(切り返しの要領で速く)を行うなど、パワー系とスピード系の2種類を行うことをオススメします。
やってみればわかりますが、かなり高強度なので慣れるまでは無理をしないように取り組んでください。
道場一人稽古
・空間打突
・面打ち台
・素振り
道場で一人で稽古するとしたら、上記の3種類の稽古法をオススメします。なかでも、空間打突は「切り返し」・「打ち込み」・「追い込み」を中心に行うと良いでしょう。特に、「打ち込み」稽古で意識してほしいことは、基本打ちのように一本一本確認しながらゆっくりと打ち込むパターンと、激しく打ち込むパターンを使い分けることを意識してください。
そして、激しく連続で打ち込む場合は「面体当たり引き面」や「小手面体当たり引き胴」などの動きを取り入れ「前に行って止まる」「素早く後ろに下がる」という動きを意識すると良いと思います。
一人稽古ではどうしても「前に打つ」「振り返ってまた前に打つ」ことがメインになってしまいがちですが、本当の稽古では体当たりもありますし、下がり技を打たなくても後ろに素早く下がらなければならない場面があると思います。そういった場面を想定してこういった動きを取り入れることをオススメします。
まとめ
今回は、
「剣道的PDCA「三磨の位」・剣道と心の平穏・自宅でできる剣道トレと道場一人稽古」
について解説しました。
ポイントは、①「習い」・「稽古」・「工夫」、②迷ったときは稽古をしよう、③自宅ではサーキットトレーニング、道場では空間打突の3つです。
私は恩師に「凡事徹底」といつも言われていました。昔は道場で「闇稽古」(誰にもわからないように深夜に道場で素振りすること)をしていたという話も聞きました。このようなご時世だから稽古会や部活動ができないことはしょうがありません。それぞれの家庭などでできることをコツコツと積み重ねましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございます。次回もお楽しみに。
それでは。
剣道具職人のいる店 剣道防具工房「源」
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